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繊維ものづくり道場

織物のはなし

【1】糸

 (a)紡績糸とフィラメント糸

 綿や毛あるいは短く切断した化学繊維を、紡績工程によって平行に引き揃え、撚りをかけて糸としたものを紡績糸といいます。また、絹や化学繊維の繊維長が長い繊維を集束した糸をフィラメント糸といいます。これらの糸を織物に使うには、必要な太さにしたる、風合いを変化させたり、装飾効果を持たせたりするために、さらに撚り合わせ(撚糸)ます。撚糸の撚り方向には、図のような、S撚(右撚)ちZ撚(撚)があります。


 (b)撚糸の種類

主な撚糸には次のようなものがあります。

●片撚糸(かたよりいと)と諸撚糸(もろよりいと):片撚糸は無撚の糸に一方向の撚りを入れた糸です。諸撚糸は片撚糸を引き揃えて片撚と反対方向の撚りを加えた糸で、2本諸(双糸、2子とも言う)3本諸(3子)などがあります。

●強撚糸:強撚糸は布の風合い改善の為に、一般の糸よりも撚数を多くした糸です。クレープ織物では1500〜2000回/m程度に撚った強撚糸が使われています。

ファンシーヤーン(意匠糸):ファンシーヤーンは、糸表面の形や色に変化をもたせた糸で、織物に表面感、風合い、装飾効果などの変化を与える為に使われます。紡績工程で作られる紡績ファンシー糸と撚糸機で作られる意匠撚糸があります。意匠撚糸は、芯糸、飾り糸、押さえ糸で構成されますが、飾り糸を連続的に送り出して作るループ系(ブークレーヤーン)のものと芯糸を断続的に停止して飾り糸を巻き付けて作るノップ系(スレートヤーンなど)のものがあります。

(c)糸の太さ

 糸の太さは、フィラメント糸の場合、基準となる長さあたりの単位重量の倍数を繊度(デニール)であらわし、紡績糸の場合、基準となる重量あたりの単位長の倍数を番手であらわします。なお、国際的には、いずれもテックス(tex)または、デシテックス(dtex/10tex)を用いるように進められています。

【2】織物の作り方

(1)織機の機構

並べられたたて糸に一定の方式に従ってよこ糸を交錯させたものを織物と言います。織物を作る機械を織機といい、一般に、次のような手順で織られます。

1.たて糸を数百から数千本平行に並べて整えて(整形)巻いたものを織機に仕掛けます。(機ごしらえ)。この時に、「そうこう」や「おさ」にたて糸を通し(引き込み)ます。
2.それぞれのたて糸を、よこ糸の上になるものと下になるものに分けて口(ひ口)をつくります。(開口)
3.開いたひ口によこ糸を通します。(よこ入れ)。
4.ひ口に通したよこ糸を前にウチ寄せてつめます(おさ打ち)。

●開口装置

 織物組織をつくるために、たて糸を上下に分ける開口装置にはタペット式、ドビー式、ジャガード式の3種類があります。タペット式は平織や簡単な斜文組織の製織に用い、ドビー式はタベット式では対応出来ない複雑な織物組織の製織に用います。ジャガード式は数百から数千本にもなるたて糸を制御し、いろいろな織物組織を組み合わせて、複雑な絵柄を織る事ができます。最近のジャガード機は、電子化され、紋意匠用コンピューターで作製したフロッピーディスクのデータから直接織れるようになり、紋柄作製の迅速化が図られました。

●よこ入れ方式

 よこ入れは、元来シャットル(ひ)の中に、管状に巻いたよこ糸を入れて飛ばし、往復運動させてよこ入れを行って来ましたが、最近では、水や空気の力を使った、ジェット式、棒やベルト状のもので糸を運ぶレピア式、弾丸状のグリッパが糸をつかんで運ぶグリッパ式などのシャトルレス(無ひ)方式が多くなって来ています。

(2)織物組織

たて糸とよこ糸の交錯の仕方を織物組織といい、次のような種類があります。

(3)織物製造工程

織物の製造工程は、染色をどの段階で行うかによって、2つに分けられます。織物を織って反物としてから染色や捺染をする織物を後染織物といい、糸を染めてから織る織物を先染織物と言います。


【3】織物の種類

織物には様々な種類がありますが、繊維原料によって分類すると、次のようなものがあります。

こうした織物は、衣料用はもとより、インテリアや建築材料、海洋・土木など広く産業用とにまで使われています。最近では、極細や特殊な断面の繊維などによって、独特の風合いや機能を作り出した新合繊織物、宇宙服や消防副などに使う耐熱で高強度の織物、異素材を組み合わせた複合素材織物などもあります。さらに、形態安定加工や難燃加工などの加工技術を加えて、様々な機能性織物が開発されています。


【4】織物の分解方法

 新らしい織物を作るうえで、類似の見本を参考にする場合や、クレーム等の原因を究明する時などに、使われている糸、組織、加工方法などを調査・解明することを織物分解といい、分解鏡、検撚機、精密秤などを用いて調べます。主な分析項目を次に示します。

●織物分解項目

1.幅、長さ、重さの測定
2.織物の表裏、たて・よこ方向の判別
3.たて糸・よこ糸密度の計測
4.組織分解
5.糸の素材の分析、太さ、撚りの測定
6.機縮み・仕上縮みの計測
7.染色・仕上・加工方法の調査

●織物のたて糸よこ糸の一般的な見分け方

1.耳の方向がたて糸
2.透視しておさ目が見える方向がたて糸
3.糸が直線的に見える方がたて糸
4.双糸・諸撚糸がたて糸、単子がよこ糸
5.糊材の付着が確認された方がたて糸
6.引っ張り張力が大きいのがたて糸
7.撚り数が多い糸がたて糸


  参考資料提供:東京都立産業技術研究所 (お問い合せ先電話:03-3624-3731)

 

 


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