不織布マスク絶対論の落とし穴

らくなマスク

どうにも、メディアは物事を単純化して民衆の思考停止を望んでいるとしか思えない。
エアロゾル防止には不織布マスクが絶対良い」というのがここ数日の風潮だ。

この単純なフレーズには大きな落とし穴が2つある。

一つは「マスク装着時の快適性」という重要なファクターが二の次というより無視されているという事。
もう一つは「エアロゾル」という言葉の誤った使い方である。

まず「快適性」すなわち「息のしやすさ、人体への負担」ということを考えると、微粒子を通しにくく隙間をなくして行けば、いわゆる「透過率」は上がって行くが、息苦しくなり快適性は損なわれる。

先日のNHK「あさイチ」でも、肺がん治療のとある方より「不織布マスクや二重マスクが一般化されると辛いです。」という投稿が紹介された。これはホンの一部であって、「息苦しさでマスクが出来ない」「息苦しさの為に健康障害になった」という方も大勢居る。

マスクを装着するのが生身の人間である以上「快適性」が最優先課題であるが、メディアはないがしろにしようとしている。

「エアロゾル」という言葉の間違った使い方も危険だ。
「エアロゾル」とは、気体中に漂う個体または液体の微粒子が拡がった状態の総称で、微粒子の大きさも、数nm(0.001μm)から100μm(1μmは0.001mm)と1万倍以上の広範囲のものを指す。

一方感染症における「飛沫」は凡そ5μm以上の大きさのもので、多くは飛沫核が水分でくるまった状態で空気より重いのですぐ落ちる。
そして「飛沫核」と呼ばれる、5μmの小さな微粒子は、軽いので長時間空気中を浮遊する。

詳しくは→感染の方法(東京大学センター)
http://www.hc.u-tokyo.ac.jp/covid-19/infection_route/

ここで注意しなければならないのは、通常人体から飛沫核だけ出でくるケースはまず無いという事である。飛沫核は唾液などの体液に包まれた「飛沫」として放出される。その放出された飛沫が、乾いて水分が飛ぶと飛沫核になるのだ。

つまり、「飛沫」の放出をカットし、換気がしっかりしていれば、「飛沫核」はほとんど発生しない。

また、もし空気中に「飛沫核」が存在した場合、それの防御率も不織布マスクでも60~80%と、ゼロにはならない。防御率が50%以下と劣る他のマスクと比べても50歩100歩と言わざるを得ない。

メディアは、どうしても物事を単純化したいので、この致命的な欠陥は言わない。「飛沫」と「飛沫核」という違う挙動の微粒子に対して、どちらも「エアロゾル」という言葉で片付けている。

では、「安全性と快適性の調和」は、どうすれば良いか?

 1)安全性:飛沫(水分を含む5μm以上のもの)は完全にシャットアウト
 2)快適性:呼吸の吸排気ルートを下方限定にて行い「息がらく」を実現

この理論により、開発設計されたのが「らくなマスク」である。
下部の隙間から飛沫が出入りしたらどうするか?と心配される向きもあるが、排気は自分の体か下方にぶつかるので簡単に空気中に飛散はしない。
吸入気の中の飛沫は、その空気中の飛沫の量に依存する。対策として、お互い飛沫を出さないマスクを着けて、換気を十分に行うということである。

らくなマスクについての詳細はこちらを御覧ください。

https://rakunamask.com/?pid=155540585

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