透明マスクを考える(3)~形状の考案~

意見

新型透明マスクの形状については、ほぼ確信があった。というのも、6月に開発・新発売した「夏のさらしマスク(現 らくなさらしマスク)以来ずぅっと踏襲している「下方吸排気方式」を採用すれば「飛沫飛散防止」という当初の目的が達成されるだろうという事は、おおよそ予想がついていた。

さらに、開発に4ヶ月近くを要した「らくなマスク」に至っては「マスク本体(表生地)が「高密度ナノファイバーポリエステル」という特殊な全く通気性の無い布地を採用していたので、「通気性の無いビニール等を使っても、使えるマスクは出来る」と思っていた。

最初の発案の12月10日以来、さっそく毎日試作品づくりで家に籠もった。第一の壁が「ノーズワイヤー」であった。これまでは、ポリエチレン製の形状記憶出来る棒をマスク本体に縫い付けていたが、今回はどのように止めたら良いか?正直悩んだ。ビニールテープでノーズワイヤーを止めたりもしたが、見栄えが悪い。そこで中央部上部にV字の切れ込みを入れて、ビニールテープで止めて見たら、鼻の形にとてもうまくフィットした。
これでノーズワイヤーは不要となり問題が解決した。
その後、何回もバージョンアップを繰り返し、大きさや、耳ヒモの素材の選定など吟味を続けた。
そんな中12月21日に「スパコン富岳に導かれた飲食用フェースシールド」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000201920.html
というニュースを知った。
なるほど、マスクの形状を「おわん型」にする事で飛沫を真下よりもさらに自分の体に当てられるという事が解った。そこでマスクの下部にもV字の切れ込みを入れてより飛沫が前に飛ばないようにした。
この角度の付け方の最適値を出すのにも3日間掛かった。

 最終的に12月28日に試作品が完成に至り、特許庁に意匠登録を出願した。(ちなみにミセルンデスの商標登録は12月14日に出願した。)

発案から出願まで18日間でしたが、これまでのノウハウの蓄積の結果早期にゴールに辿り着けたと思う次第です。

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