間違いだらけのマスク選び -広告の嘘を考える-

らくなマスク

昨年1月頃から始まったコロナ禍も約1年が経ち、マスクは日常生活に欠かせないものになった。そして膨大な種類のマスクがこの間に開発販売されている。しかし、その性能表示などの広告には甚だ疑わしいものが多いので今回は冷静に分析してみたい。

最大の問題は、多くのマスクが「周囲からの漏れ」を無視して、フィルター機能のみを誇張していることだ。これは、「マスクの四方を強力粘着テープで目貼りした場合の話」をしているのだが、それは現実的にはありえない。

いくらマスク本体フィルター機能が99.9%でも隙間経由で数10%空気が流出入する事実は皆言わない。また飛沫に限って言えば、不織布サージカルマスクに比べると通常の通気性のある布マスク(立体マスク)は格段に飛沫の流入にも飛散についても機能が劣るということはあえて言わない。「広告だから良い部分を強調して不利な部分には触れない」という原則があるが、そもそも(通気性のある)布マスクは飛沫飛散防止効果はかなり劣るという事実を隠すのは問題だ。

マスク本体に通気性が無いと窒息してしまうから、口の周りを覆うタイプのマスクでは、最低限の通気性が確保出来る素材を選ばなければならない。これが通気性のある布マスクの本質的かつ最大の弱点である。通気性のある布マスクでは飛沫の飛散は防げない

一方、当社製「らくなマスク」における基本的考え方は「相手に飛沫を飛散しない」を第一目的にしたので、マスク本体は「高密度ナノファイバーポリエステル」で100%飛沫をシャットアウト出来るようになった。この生地の通気性は全く無い。その代わり、「下方吸排気方式」により「息のしやすさ、快適さ」を確保しつつ、マスク周囲からの漏れについては敢えて下方の自分の体方向へ飛沫を飛ばす事で、マスクの上部と側方からの飛沫飛散を止めた

飛沫飛散については、不織布サージカルマスクが一般の布マスクより優れている。しかしその密閉性により息苦しさやマスクかぶれなどの皮膚障害を起こすことで注意が必要である。

飛沫飛散防止の観点から言うと
不織布サージカルマスク>らくなマスク> らくなさらし(手ぬぐい)マスク > 立体布マスク という順番である。

一般的な不織布サージカルマスク

 らくなマスク

 立体マスクA

 立体マスクB

また、人体にとってとても重要な、快適さ(息のしやすさ、肌への負担感、メガネが曇らない等)から言うと、

らくなマスク> らくなさらし(手ぬぐい)マスク > 立体布マスク>不織布サージカルマスク といえる。

最近ではマスクの性能を誇大広告したいが為に、例えば「分子間力」などとさももっともらしいプレゼンをして人気を集めているマスクもあるが、飛沫飛散防止については期待出来ない。

思考停止することなく自分の頭で冷静に判断し、ケースバイケースで最適なマスクを選ぼう。

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