「マスク=フィルター」論 という落とし穴

らくなマスク

まず、マスクは不完全に設置されているフィルター(らしきもの)であって、それゆえフィルターとして機能していない。ということを理解しなければならない。

通常の配管等におけるフィルターは、「それ以外の経路からの漏れが無い」のが前提条件である。現状のすべての(衛生)マスクの通り隙間から空気が漏れる殆どのマスクではマスク本体はフィルターとして機能しないマスクの全周囲を目貼りしていない限り「漏れなし」は実現出来ない。
N95マスクや防毒マスクでやっとフィルター機能が語れるくらいだ。

一方、「気流の制御」という考え方がある
あえて下方だけフリーにすることにより、上方と側方の気流の流入出を極度無くす事を可能にしている。気流を下方に制限する事の最大のメリットは、飛沫飛散を周囲に拡散しにくいという事である。

たとえば通常の不織布マスクは、一見飛沫の飛散が少ないように見えるが、マスクの四方からの漏れの為、かなりの飛沫が漏出する。また、一見ピタッと顔面にフィットしているように見える立体マスクは、マスク本体の通気性と飛沫飛散防止効果とは反比例の状態である。

  (https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2021/01/0115.htmlより)

 飛沫飛散防止効果について、この表で考えると、ナイロン生地のような高密度織物は飛沫防止効果は高いがその分、息がしにくい。「らくなマスク」が採用した「超高密度・洗濯しても持続する超撥水性ナノファイバーポリエステル布地」は「通気性」がゼロに近く、ナイロンよりも更に飛沫をシャットアウトする最適素材なのである。
ただし、「通気性ゼロ」の布地を普通の構造のマスクに使うと窒息してしまう。そこで「通気性ゼロ」でも「気流制御方式」により「息がらく」を実現した「らくなマスク」が「飛沫をシャットアウト だけど息がらく!」という機能を有する。

この「らくなマスク」での経験が 透明マスク「ミセルンデス」開発に繋がった。飛沫飛散流出入防止と「息がらく」を通気性ゼロの布地で両立実現出来た「気流制御方式」ならマスク本体の通気性はゼロでも大丈夫だ。
通常のマスクでは、結果的に、「マスク本体の通気性の悪さ=安全性」と「マスク本体の通気性の良さ=息のしやすさ」という2つの要素は反比例する。その2つの要素を微調整かつ妥協している状況だ。 通気性が少しでもある フィルター的マスクではくしゃみなどの飛沫を食い止められない
ウィルスも当然止められないし隙間からは出入自由だ。
ちなみに不織布マスクは謳い文句(撥水層+フィルター層+吸水層)とは異なり三層とも撥水性不織布で通気性がかなり悪く四方の隙間で息が出来ている。だから飛沫防止にはなっている。
どのマスクも「売らんが為、自分に都合の良いことだけ誇張して広告している」のも事実である。

マスクの歴史は「口を塞ぐフィルター」として、発達して来た。しかし良く調べて見ると初期の発想は「気流制御」であったという事は面白い事実だ。 
「口を塞ぐフィルター」としてのマスクは、それなりに発達して来て様々なマスクが開発販売されているが、未だに完璧なマスクは無い。どうしても口を塞ぐフィルターという機能をマスクに求めるなら最低でも防毒マスクの仕様にしなければならないが、飛沫感染にはここまでの必要はない。

さすれば、飛沫をシャットアウトして「息がらく」を実現するのであれば「気流制御方式」すなわち「下方吸排気方式」が最適であるのは自明の理である。
では、なぜこんな簡単な問題が今まで解けなかったかというと極めて簡単な理由である。
多くの開発者が、「マスクはフィルターだ」という固定観念に縛られていて、「自分の頭で考える」という事をしない思考停止状態だったからだ。
幸い私はたまたま「飛沫防止」と「息のしやすさ」を最大目的にマスクの構造を考え続けたので、この「気流制御方式」「下方吸排気方式」という新たな方式に気づき、一連のマスクを開発出来たのである。
自分に都合の良い言葉で、誇大広告している殆どのマスクの正体に消費者も物販業者も早く気づいて欲しいと思います。